獣医臨床のための免疫学
特長
【特長】免疫学の基礎から臨床上重要な病態まで、分子生物学的に解説した初の獣医学領域における免疫学のオリジナル書籍。カラー写真やイラスト、表が充実しており、免疫学の膨大な知識を1冊で体系的に理解できる。それだけではなく、「免疫学は難しい」と感じている臨床獣医師のために、免疫疾患が起こるメカニズムや病態、診断法と治療法についても、わかりやすく解説している。
仕様
【仕様】●B5判 ソフトカバー オールカラー 339頁●ISBN:978-4-87362-753-3●長谷川篤彦(東京大学名誉教授)、増田健一(動物アレルギー検査株式会社)●2016年7月27日発売
詳細説明
【監修・執筆 一覧】長谷川 篤彦(東京大学名誉教授)増田 健一(動物アレルギー検査株式会社代表取締役)市川 康明(動物アレルギー検査株式会社)大森 啓太郎(東京農工大学)小沼 守(大相模動物クリニック)折戸 謙介(麻布大学)川野 浩志(プリモ動物病院練馬・動物アレルギー医療センター)北村 浩(酪農学園大学)後飯塚 僚(東京理科大学)地土井 安芸子(日本全薬工業株式会社)下田 哲也(山陽動物医療センター)周藤 明美(浦安中央動物病院)関口 麻衣子(アイデックスラボラトリーズ株式会社)玉原 智史(相模大野プリモ動物病院)田村 勝利(アニコムホールディングス株式会社)田村 恭一(日本獣医生命科学大学)津久井 利広(日本全薬工業株式会社)徳本 一義(ヘリックス株式会社)久末 正晴(麻布大学)福田 真嗣(慶應義塾大学)堀 正敏(東京大学)前田 貞俊(岐阜大学)間瀬 香織(日本全薬工業株式会社)水野 拓也(山口大学)湯木 正史(湯木どうぶつ病院)【目次】■第T編 免疫・アレルギーの基本第1章 免疫学の歴史本流/一里塚第2章 免疫に関わる細胞と臓器はじめに/顆粒球/リンパ球/抗原提示細胞/一次リンパ組織/二次リンパ組織第3章 自己と非自己の識別はじめに/主要組織適合複合体とCD分類/胸腺における自己反応性T細胞の排除/骨髄における自己反応性B細胞の排除/移植免疫第4章 サイトカインとケモカインの機能と役割はじめに/サイトカインとは/サイトカインの機能的特徴/サイトカイン受容体の構造/サイトカイン受容体下流のシグナル伝達機構/サイトカインの分類と生理活性/サイトカインによるヘルパー T細胞サブセットの分類/ケモカインとは/ケモカインの作用/サイトカイン・ケモカインを標的とした医薬品第5章 免疫とアレルギーはじめに/獲得免疫/自然免疫/補体/過敏反応■第U編 免疫と疾患第6章 全身免疫はじめに/全身免疫の不全/全身免疫の過剰第7章 局所免疫皮膚の免疫と疾患/消化管の免疫と疾患/呼吸器の免疫と疾患/血液の免疫と疾患/内分泌系の免疫と疾患/神経の免疫と疾患/筋骨格系の免疫と疾患第8章 癌の発生と免疫監視はじめに/癌の発生/免疫監視機構/免疫逃避■第V編 免疫と治療第9章 ワクチンはじめに/ワクチン接種による感染防御免疫の誘導とワクチン接種の実際/ワクチン接種に伴う副反応第10章 免疫系に作用する栄養因子はじめに/栄養と免疫能第11章 薬物治療副腎皮質ステロイド/免疫抑制薬/抗ヒスタミン薬/抗ロイコトリエン薬第12章 分子標的治療はじめに/分子標的治療薬の分類/獣医療において使用されている分子標的治療薬■第W編 エキゾチックアニマルの免疫と疾患第13章 鳥とウサギ,フェレット,その他小型哺乳類はじめに/鳥の免疫/鳥の免疫介在性疾患/ウサギの免疫/ウサギの免疫介在性疾患/フェレットの免疫介在性疾患/その他のげっ歯類の免疫介在性疾患■第X編 免疫・アレルギーの検査方法と仕組み第14章 抗体を使用した検査方法はじめに/使用する抗体/ハイブリドーマの作製/可視化する方法第15章 抗体を使用しない試験管内の検査方法 分子生物学的手法はじめに/ヌクレオチド解析とタンパク質解析の長所と短所/ハイブリダイゼーションによるヌクレオチドの検査法/PCRを用いた検査法/次世代シーケンサーを用いた検査法第16章 生体を使用した検査方法T型過敏症(即時型)反応を利用した皮膚検査/W型過敏症(遅延型)反応を利用した皮膚検査/その他の検査