猫を極める本 猫の解剖から猫にやさしい病院づくりまで 改訂版
特長
<著者 服部先生からのメッセージ>
かつては猫が病気になったら動物病院に連れていくというのが一般的でしたが、今では病気になる前に健康診断を、そして病気にならないように予防医療を、と積極的に動物病院を受診するようになりました。このような変化に伴い動物病院に求められることも変わっています。私たち動物医療関係者は、猫の最新医学について常に学び、猫の家族の気持ちを考慮しながら、進化する動物医療を提供していかねばなりません。
この本は、8年前に発刊された「猫を極める本」に、さらに今必要な情報を盛り込んだ最新の1冊になっています。この本を読めば可愛くて気難しい、魅力的だが不可思議な猫を極めることができるでしょう! 本書が愛玩動物看護師として猫と家族に何ができるのか? を改めて考える上での一助になれば幸いです。
仕様
【仕様】
●著者:服部 幸
●仕様:A4判 並製本 284頁 オールカラー
●ISBN:978-4-86671-214-7
●発刊日:2024年3月15日
詳細説明
【目次】推薦のことば
改訂版 発刊に寄せて
発刊に寄せて
序 章 キャットフレンドリーな動物病院とは
CFC とは何か?
動物病院が猫にやさしくする意義
猫にやさしい待合室・診察室・入院室
第1章 猫特有の解剖・生理・薬理
猫と犬の主な解剖学的な違い
血液型と輸血
猫特有の生理・薬理、注意すべき薬
猫の投薬法
第2章 猫を理解する
猫はどんな動物か
品種の紹介と好発性疾患
猫の毛色は遺伝子で決まる
さまざまな被毛を持つ猫たち
猫を選ぶためのアドバイス
猫の社会構造
室内飼育の問題点
猫と人の関係
第3章 猫と飼い主とのコミュニケーション・猫の行動学
病院までの移動と帰宅時の注意点
コミュニケーションのコツ・猫本来の行動からみた動物病院のあり方
猫の行動を知る
猫のストレス要因
よくある問題行動@ 不適切な場所での排泄
よくある問題行動A 攻撃行動
第4章 猫の保定法と診察・検査
猫の保定法・ハンドリング
猫の診察 基本編(院内環境、猫の診察室)
猫の診察 応用編(来院前の投薬、鎮静・麻酔)
猫の検査( 犬とは異なる検査法やその解釈)
猫の強制排尿・強制排便
第5章 猫の栄養学
猫と栄養
ライフステージと栄養
市販食の選び方
猫の食事の切り替え
食欲不振時の対応とアドバイス( チューブフィーディングも含む)
第6章 子猫の予防医療
子猫に必要な健康チェックポイント
授乳期の子猫の栄養管理
子猫の排泄管理
子猫の予防医療( ワクチン、フィラリア症およびノミ・マダニの予防)
第7章 猫の入院管理と猫がなりやすい病気
猫にやさしい入院環境とは
痛みのサインに気づく
猫のための院内感染対策
猫がなりやすい病気@ 慢性腎臓病
猫がなりやすい病気A 甲状腺機能亢進症
猫がなりやすい病気B 糖尿病
猫がなりやすい病気C 尿路結石症( 尿石症)
猫がなりやすい病気D 猫伝染性腹膜炎
猫がなりやすい病気E リンパ腫
猫がなりやす病気F 高血圧症
猫がなりやすい病気G 変形性関節症
第8章 猫と人との人獣共通感染症
猫と人の間で注意したい人獣共通感染症
猫ひっかき病
パスツレラ症
皮膚糸状菌症
トキソプラズマ症
トキソカラ症( 回虫幼虫移行症)
疥癬
カプノサイトファーガ感染症
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症
重症熱性血小板減少症候群
COVID-19 新型コロナウイルス
第9章 高齢猫と健康診断
高齢猫の特徴と注意点
猫に必要な健康診断とは
高齢猫ならではの病気とその発見方法
歯磨きの重要性と方法
猫を看取る
付録 猫の毛色用語と遺伝チャート
さくいん
著者プロフィール