科学のカタチ

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特長

新しい薬をつくるには、固定観念の壁を打ち破らなければならない。 <- 宮崎徹 ->

仕様

【仕様】
●著者:養老 孟司 宮崎 徹
●四六判(130 ×188)
●200ページ
●出版年月日 2022/08/30

詳細説明



目次
●はじめに(宮崎徹)

◇本書成立の裏舞台@

第1話─ 於・鎌倉 養老邸・2021年3月
・いにしえの「死」をいだく街、鎌倉
・いつもいた「まる」との別れ
・二人の獣医師との出会いから、ネコの体の「ごみ掃除」を研究
・なぜか哺乳類のうちネコ科だけにはAIMがはたらかない
・生命のしくみを突き詰めるほど全体像が見えなくなる
・「老化は病気」ならば、治療・予防で
「百寿」を得られる
・ぎゅうぎゅう詰め社会で立ち話さえしなくなった日本の研究者
・これまでと異なる研究アプローチを唱えると嫌がられる
・飲み屋での話し合いのほうがよほど勉強になった
・教科書に描かれていた「正五角形」は「いびつな五角形」だった
・幼虫・蛹・成虫で姿を一変させるチョウは「共生の産物」だったのかもしれない

◇本書成立の裏舞台A

第2話─ 於・鎌倉 養老邸・2021年5月
・新型コロナワクチン接種は「壮大な実験」
・専門家でないからこそ「ご破算で」ができる
・科学者と政治家の感染症対策会議は「バベルの塔」みたいなもの
・幼虫は幼虫としての一生を終えているのに……
・成虫にならず、幼虫のまま成熟して生殖しだす昆虫も
・なぜ、完全変態しなければならなくなったのか……
・昆虫のゲノム解析は、体が硬くてことのほかたいへん
・ゲノムを読めても「ネコがなぜいなくなるか」はわからない
・研究者のコミュニティでも「煮詰まり」感が
・感情のように「n=1」にしかなりえないような研究対象もある
・人間がクラシック音楽を「美しい」と感じる過程は……
・「a=b」をすべての子が納得できるわけではない
・『バカの壁』もAIMも、すんなり受け入れてくれる

◇本書成立の裏舞台B

第3話─ 於・東銀座 時事通信社・2021年11月
・AIM研究への寄付金、2億円を超える
・幼虫・蛹・成虫でゲノム構造が異なっている点が多々あった
・「なぜ完全変態しなければならなかったのか」という謎は残る
・孵化した幼虫がすでに巨大なセンチコガネなどの甲虫類
・前に進むには固定観念を打ち破らなければならない
・研究者への憧れが薄れゆくなかでの科学研究の継承
・有望な医学生が、疲れたお医者さんになってしまう
・「なにも縛られない」ことに悩みをもつ子もいる
・情報過多が若い人のモチベーションを失くす
・研究は「芸事」、身体を動かして学ぶ機会を
・ランダムさには階層があり、自分の感覚と合えば心地いい
・システム化しようとする分、無秩序も生じてしまっている

巻末レポート─ 養老先生へのご報告
・ショウジョウバエにおける幼虫・蛹・成虫でのゲノム変化解析(宮崎徹)

●おわりに(養老孟司)