総合診療に役立つ獣医循環器診療シリーズ 猫の心筋症
特長
【特長】
・気づきにくい猫の心筋症を診断〜治療まで深堀り!
・心筋症の詳細解説、猫に対する工夫などをまとめたコラム、よく聞かれる質問への回答(Q&A)を掲載
<監修者からのメッセージ>
猫と犬では好発する循環器疾患は異なる。また、猫では治療薬の選択や治療に対する反応も、犬とは大きく異なる。
犬と比べ、心臓手術がまだ一般的でないうえ、遠くの病院への通院が敬遠されがちであることから、ホームドクターでの内科的管理が要求されることも多いであろう。その際、犬に対して身につけた診断や治療の知識を、そのまま猫に応用することはできないため、猫に特化した循環器疾患に対する知識と技術の習得が必須となる。今回は全編書き下ろしとなっており、厳選した豪華な執筆陣による最新の情報が詰まっている。ぜひ読み込んでいただき、日々の診療に役立てていただければ幸いである。
仕様
【仕様】
●監修:田中 綾(東京農工大学)、松本 浩毅(日本獣医生命科学大学)
●著者:青木 卓磨、有村 卓朗、大菅 辰幸、上村 利也、菅野 信之、佐藤 愛実、島田 香寿美、鈴木 周二、田中 綾、服部 幸、平川 篤、藤井洋子、堀 泰智、町田 登、水野 祐、山本 宗伸、吉田 智彦(50音順)
●仕様:A4判、並製本、272頁、オールカラー
●ISBN:978-4-86671-230-7
●発刊日:2024年8月15日
詳細説明
【目次】
監修にあたって
監修・著者一覧
第1章 総論
第2章 心筋症の分類
@肥大型心筋症(HCM)フェノタイプ
A拡張型心筋症(DCM)フェノタイプ
B拘束型心筋症(RCM)フェノタイプ
C不整脈原性右室心筋症(ARVC)フェノタイプ
第3章 心筋症の病理
第4章 心筋症の診断
第5章 血栓症の診断と治療
第6章 心筋症による不整脈の診断と治療
第7章 心筋症に対する血液化学検査
第8章 心筋症の遺伝子診断
第9章 各施設の取り組み
@一次診療病院の取り組み
A猫専門診療の取り組み
B大学の取り組み
C循環器専門病院の取り組み
循環器学Q & A
@肥大型心筋症(HCM)は,心筋壁6.0 mm以上で治療を開始するのでしょうか?
A肥大型心筋症の拡張相ってよくあることですか?
B猫のうっ血性心不全で,肺水腫を判断するのは難しいですか?
C心室内に構造物があれば,拘束型心筋症(RCM)と診断できますか?
Dどんな症例にβ遮断薬を使うのでしょうか?
E甲状腺機能亢進症で心筋壁が厚く見えることは実際にありますか?
F肥大型心筋症の内科的治療にピモベンダンは第一選択となりますか?
G僧帽弁収縮期前方運動(SAM)に対して,ピモベンダンは使用していいのでしょうか?
H僧帽弁収縮期前方運動(SAM)に対して,積極的な治療が必要ですか?
COLUMN
@Tokyo Cat Specialistsでの心疾患の発生
A東京猫医療センターでの猫の肥大型心筋症(HCM)の発生状況
B東京猫医療センターでHCMと診断された症例の主訴
C若齢猫の胸部X線検査に注意
D猫のストレスを最小限にするための検査の工夫
E治療の工夫
F飼い主に対する指導の工夫
索引Index